機械で翻訳

機械翻訳とは、コンピュータプログラムにより翻訳作業を自動化したり支援したりするシステムのことをいいます。

一見、翻訳を機械化させるというのは非常に簡単そうに見えますが、じつは機械翻訳ができるということには相当の技術を要します。

なぜなら、言語は複雑な構造で出来ていて、単語の意味がわかれば文章になるというものではないからです。

例えば、ある文章を機械翻訳によって英語から日本語に翻訳するとします。

するとまずは、その文章の構文を解析します。

主語はどれか、動詞はどれか、目的語は、前置詞は、など単語ごとに分析します。

そしてそれを今後は、単語ごとに意味を日本語に置き換えます。

これも、複数の意味をもつ単語の場合にはそのあいまいさを解消させなければなりません。

そして単語ごとに意味を変換したら、それを一定の文法規則に従って語順と助詞を整理し、翻訳文を生成できるようになります。

これを一瞬でするのですから、機械翻訳には相当の高い技術が要求されるということがよくわかります。

特に長い一文やことわざとなると、文章の構文を解析する時点でどの単語がどの文章上の役割を果たしているのかということが混乱してしまい、わかりにくくなります。

ただし、最近の機械翻訳はますます開発が盛んで優秀になってきていています。

1990年代以降には、統計的な手法を用いた機械翻訳が行われるようになってきていて、これによってより適切な文章に翻訳できるようになって来ました。

これは、文章を翻訳するたびに、適切な翻訳文を学習させていったり、計算式によってより確からしい翻訳ができるようにしていったりしたものです。

機械翻訳の現状

機械翻訳は、現在では多くの無料翻訳サイトや無料翻訳ソフトで行われるようになってきています。

外国語はまったくわからないという初心者の方から、プロの翻訳家の方までがこの機械翻訳による無料翻訳サイトや無料翻訳ソフトを利用するようになって来ました。

初心者の多くは、機械翻訳では不自然な日本語になるため、まったく使えないという判断をする人が多くいます。

確かに機械翻訳では、一般に当然と思われているような、暗黙の了解に当たる部分はまったく反映されません。

そのため、ニュアンスが通じないのはもちろんのこと、ことわざや比喩、独特の言い回しといったものは機械翻訳にはまったく通じません。

そう考えると、普段私たちが何気なく話している言葉にも、実は背後に私たちの共通認識があると分かって話しをしているといえるのかもしれません。

そのため、出版翻訳である小説や会話などの翻訳は、機械翻訳ではほとんど使うことができないといっても過言ではありません。

機械翻訳させたものを使うのだとしたら、それは下訳として使い、大まかな意味をまず把握してから、細かい翻訳を自分でしていくという流れになれば、最も機械翻訳の弱点をカバーできて、機械翻訳を生かして使うことが出来ます。

そのため、翻訳をしたい外国語をまったくわからないという方にとっては、機械翻訳をしたものの、それがどの程度適切かを把握できないという結果になってしまうということもあります。

ですから、機械翻訳を使う場合には、それなりに多少なりとも理解できている言語の方がよいでしょう。

機械翻訳は、今後さらに成長し、技術を高めていける分野です。

現在も研究中なので、今後、自然な文章に訳せるようになるよう、開発していってもらいたいものです。